共働き世帯年収1000万家庭 中学受験の日々

首都圏在住世帯年収1千万。中学受験の塾のこと、お金の工夫を記録していきます。

2023.6.14 サピックスと啓明館

小4でサピックスに入塾したR。

塾選びについてはあまり考えるポイントがなく、合格実績に定評があること、通える範囲にあること、授業時間が比較的短いこと、システムもテキストの内容もサッパリしていて分かりやすいことなどからサピックスを選択しました。

 

Rの住んでいる地域では、ほかに日能研や臨海セミナー、四谷大塚と並んで啓明館が人気。Rの公立小学校でも、啓明館に通っているお子さんがいます。

 

そのお母さんと話していて、それはいいなと思ったことが一つ。「自習室があること!」

 

サピックスは、帰宅時間も比較的早く、通塾日数も少ない。また、お弁当もあまり必要ありません。

自習室もないので、自宅で学習するのが前提。

 

啓明館の場合、自宅で学習してもよいし、自習室を利用してもよい。

自習室は、なんとなく先生の目が届いて、時間によってはわからないところを質問できるそう。

 

自学の姿勢があれば、自宅で学習した方が夕食の時間なども確保されるのですが、Rの様子を見ているかぎり、共働きで自宅に不在の時間は、ついついぼけーっとしてしまう。

また、他のお友達が勉強している姿を見ていないので、「他の子もがんばっている」ということがイメージできないらしいのです。

 

小4の時点で見極めるのは難しいですが、子ども性格と塾との相性は大きいなと感じました。

とはいえ、小6の今になって、それだけで転塾というのも難しく、悩ましいところです…

2023.6.12 サピックス算数科の先生

「算数については、算数科担当から話した方がよさそうですね」という個人面談から1週間ほどたち、算数科の先生がR本人へ学習について話してくださいました。

 

21時に授業が終わり、Rへの直接指導が終わったのがおそらく21時40分くらい。帰宅したのは、これまでで最も遅い22時過ぎでした。

当日は遅かったのであまり話は聞かず、翌日どんなことを話したのか聞いたところ…

 

【本人談】

・志望校を聞かれた。

・志望校に現在の成績がおいついていないので、面倒くさくてもがんばること。

・夏前のマンスリーの結果によって、勉強の仕方を変えるか、志望校を変えるか、相談しよう。

 

とのこと。んんん…?もっと具体的なこと言ってなかった?

 

後日算数科の先生から直接お電話いただきました。その結果、

 

【先生談】

・志望校に行きたいなら、面倒くさくても我慢して勉強することが必要。

・授業中にぼーっとしてしまっていることがあり、解法の要の部分をメモしていない。最後の解答だけ移しても意味がない。

・どれをやればいいのかについては、自宅学習ノートを提出したら相談にのる。

 

とのことでした。

 

「志望校に合格したいなら、我慢して勉強しなさい?」。

そんなことなら私でも言える。

初めてサピックスの先生に対して「いまいちだな…」と感じました。

 

「授業が売りのサピックスですし、算数は『分かった』とか『解けるようになった』という喜びで頑張るわけではないんでしょうか?」と聞くと、

「それはお子さんによりますが、面倒くさいけど我慢してやってるんじゃないですかね」とのこと。

 

親の受験と比較してはいけないと思いつつ、自分の中学受験のときは、正直なところ志望校なんて気にもしていなかった。

解説を聞いて解けること、繰り返していると初見の問題が解けたりすること、正解にたどり着いたときのヤッター!という気持ち、テストの成績がよくて誇らしい気持ち、そういったものに支えられて勉強していたように思います。

 

もしかして、最近の算数の成績の低下はこの先生の影響があるのかも…と感じたお電話でした。

2023.6.10 サピックス初めての個人面談

4年生から入塾して、初めての個人面談。コロナ禍で保護者会がオンライン配信だったこともあり、初めて教室の中に入りました。
担当は、社会科の先生。お若いながら、理知的かつ話しやすい方でした。
事前面談シート(2カ月くらい前に書いたので内容があやふや…)をもとに、お話いただきました。

 

【家庭での学習の様子について先生と共有】
・中だるみしている。
・平日は放課後一人で学習しており、時間毎にタスクを決めているが、ダラダラして親がかえってくる時間が近づき、結局やっつけになっている。
・クラス昇降にも特にストレスも奮起も感じていない様子。

 

サピックスでの様子】
・算数の触れている問題数が圧倒的に少ないように感じる。
・自分の解き方に固執し、授業中に提示された解法をなぞってくれない。
・様々な解法(特に最適と考えられる解法)を模倣することが、応用力につながってくる。
・小6になると親に言われるのを嫌がるが、「先生はどうやって解くって言ってた?」「先生の方法でやってみたら?」などの声かけを。
・理解の段階には、「わかった」→「できた」→「できる」がある。「わかった」は解答・解説を見たこと。「できた」は解法をなぞって解いてみたこと。そのうえで「できる」、応用でもできるようになる。まずは、「できた」の段階に持っていきたい。
・社会では、面白いなと思ったポイントのメモを取るなど、地頭は悪くないように思う。
・まだ演習問題をあまりやっていないので不透明だが、授業の様子を見ているとB問題の方が強いかもしれない。
(文章は拙いが、複数のポイントを含めて書くことができるので)

 

【志望校について】
・志望校に合格しなければ、公立校にするかどうかで組み合わせが変わる。
・2月1日か2日で、一つは合格が欲しい。山手学院算数選抜か、鎌倉学園はどうか。
鎌倉学園は、1日目で合格を多く出すとのこと。視野に入れるならスケジュールの検討を。
・家庭の条件「国際に注力していること」「塾に行かなくても大学準備ができること」「理系に強いこと」を考えると、山手学院のほか三田国際・青陵・東京都市大等々力も面倒見がよく、検討してみては。

 

初めてサピックスの先生とゆっくりお話ししましたが、よく言われる「サピックスは冷たい」という印象はありませんでした。
もちろん、毎回の定期テストのたびに「よくがんばったね」「今回は調子でなかったね」というような伴走型ではありませんが、分析もシンプルで合理的だし、授業中の様子もよく見てくださっていて、「スマートで頭良さそう(先生が)」という感じ。

 

社会の先生なのに、「サピックスの社会はやりすぎなんです、受験問題を見て簡単だと思う子が多いほど」とのこと。
何より「中学受験は算数!!」なのでした。

2023.5.4 『勇者たちの中学受験』が神奈川御三家を志望する受験生に刺さりすぎる

『勇者たちの中学受験』、最初は「中学受験に対する批判なんだろうなあ」と斜に構えて読み始めたのですが、思いのほか刺さってしまいました。

 

3家庭のエピソードから成っており、最初に出てくる家はサピックスに通う神奈川御三家志望の家庭。
それがもう、神奈川県内のサピックス生のほとんどコレなんじゃないかというくらい、リアルでした。

通塾を始めたころは成績は中くらい。がんばって上下し続け、でも6年生で振るわなくなる。
お父さんが受験に熱心になり、エクセルで学習予定を作る。
ハウツー本などをたくさん読んで、親の心構えや子どもへの接し方にも気を配る。

 

最初は御三家ありきで考えていて、6年生になり偏差値推移から少しずつ現実路線に志望校を変えていく。
聖光をあきらめ、栄光をあきらめ、浅野はどうしても残しつつ、行ったこともない逗子開成や鎌学、サレジオを受ける。

 

子どもの方は、親の期待に対する防衛として表情を抑え、「まあまあ」「普通」とだけ言うようになっていく。
受験期間中は、子どものメンタルを考え、結果を言うか言わないか思案する父親。
気にしていない風を装いながら、こらえられずに「〇〇の結果どうだった?」と父親に聞く息子の健気さ。


涙なくして読めない本でした。

 

そして、この本を読んで、最近成績不振な息子への不安が吹っ切れました。
元開成中高校長・柳沢先生のおっしゃる通り、「中学受験はリスクのない挑戦」(費用以外)。
あるのは第一志望として本人を頑張らせてくれる学校と、第二志望として受かったらどれでも行きたいと思える学校、の2種類だけ。

 

折角なので「合格」の結果は得たいところですが、受かっても志望じゃなかったという不満を持って通う学校なら行かなくていい。


これだけ学習習慣と理解力を高められたのだから、公立中に行って私学分の学費で充実した体験をすればいいんだ、と思えたのでした。
公立中で、長期休みは毎回留学したり海外を旅したりして、いろんな世界に触れるのも、それはそれで楽しみになりました。

 

そう考えると、何より頼りないのはRの自学力の乏しさ。
「この単元、攻略した!」という感じをつかんでほしいのですが、まだまだ「課題をこなす」レベルです。
そして、その影にはせっせと他人の(息子のだけど)学習予定を立てる父親が…

2023.5.3 ルポ塾歴社会を読むとみえる私学の魅力

本は買ってしまうとどんどん増えるので、まずは図書館で借りて読んで、何度も読みたいものだけ購入しています。
『ルポ塾歴社会』、半年くらい前に予約したものがやっと届きました。

 

中学受験の主要大手塾の在り方(特にサピックスについてみっちり)や、鉄緑会について結構批判的に書かれています。


サピックスについてはもう通っているので、上位中学校の方針にすら影響を与えるパワーや、激しいクラス昇降など、大体「そうよね~」という内容。
でも、ドライといえばドライな塾なだけに、あまり支えてもらえる期待も元々少ないので、塾の先生たちの言葉が子どもや保護者を傷つけたりすることもあまりない、ということなのかもしれません。

 

面白かったのは鉄緑会に対する保護者の考え方が分かれるところ。


一方の保護者は、指定校入学後すぐに鉄緑会を進め、子どもたちも東大生コミュニティに馴染んで、楽しむ子もいれば苦しむ子もいる。
もう一方の保護者は、「せっかく理念ある中高一貫校に入ったのだから、鉄緑会に時間を使わず学生生活を満喫してほしい」と考える。

 

もちろん子どもの個性によるし、鉄緑会自体は刺激的なコミュニティなのでしょうが、後者の保護者の考え方の中に、伝統ある私立中高一貫校の価値を知った気がしました。


一貫校に入学して、努力しなければ最上位大学は突破できないかもしれないけれど、そこで植え付けられた種は20年後、30年後に本人を支える。
社会的な成功よりも、自主自立、他者への献身、静かで強い理念など、育んでほしいものは他にあるなあと思ったのでした。

2023.5.1 6年生で聖光祭にリピート参加

もう3回目の聖光祭。


4年生のときは学校を知るために、5年生のときはRが行きたがったから行ったのですが、6年生になっても行く必要があるのかな…と思いつつ、聞くと「行く!」というので参加してきました。

最近の偏差値は50台前半が多く、手が届かないのにいいのかと思いつつ、また頑張る気持ちになってほしいのもありました。

 

2023年4月の聖光祭は、新年度始まってすぐということもあり、新規企画が少なく例年通りの印象もありましたが、やはり楽しそうな中高生男子を見ているのが楽しい文化祭でした。


やはり、先生の関与が少ない。

生徒がしっかり挨拶をして出迎えるなど、態度が立派。そして、改めて生徒のみなさん心が広くて優しい。
参加者の動きが思い通りでなくても、忙しくててんてこ舞いでも、同じことを何度も説明する羽目になっても、誘導不足のせいで結果的に順番ぬかしになってしまっても、生徒側も「いいですよ、大丈夫ですよ」と言い、保護者も「いいのいいの、大丈夫~」という、めくるめく優しい世界なのでした。
これはやっぱり家庭の力、育ちの良さを感じます。

 

生徒さんが作ったVR体験をさせてもらったり、よくできている算数入試予想問題をもらったりして、さすがの優秀さを感じる一方、今回秀逸だったのは「駄洒落研究会」でした。
おじさま駄洒落って、すでに起こった状況について言葉を重ねて言い表すものですが、彼らは駄洒落を作ろうとして作っています。
結果的に、駄洒落を作ろうとしたことで生まれた文章が表す状況が、もう悶絶ものに面白かった。
残念ながら後継者不足で今回が最後とのことでしたが、言葉遊びの真髄を見せていただきました。

Rは、「やっぱり聖光がいいな~」とお気楽に言っています。
最近絶大な人気を誇る聖光学院は、サピックス偏差値60ないとお話にならない世界。


まずはね… 基礎トレ毎日最後までやってから登校しようね…

2022.8.11 増え続けるテキスト問題

サピックスに通い始めて約1年半、溜まり続けるテキストをどうするか、頭を悩ませ続けています。
苦手分野を見直したり、理科テキストの表紙だけを集めて図鑑にするなど、活用方法は多々あるものの、毎回のテキストに追われてほとんどお蔵入り。
かと言って、がんばりの証拠と「もしかしたら見直すかも?」という期待から、なかなか思い切っては捨てられません。

 

我が家はずっとダンボール箱にためていたのですが、巨大ダンボールももういっぱいに。
夏休み期間を利用して、テキストのための模様替えをしました。

 

購入したのはIKEAのBILLYシリーズ。高さ108cm、幅80cmの本棚2台(1台6,000円)です。
容量だけを考えれば、高さはもっとあるものを選んでもよかったのですが(4段で3,000程度のものも!)、将来的に子供部屋に置くことを考えて、安全性と使い勝手から、あまり背の高くなく、がっしり安定感のあるものを選びました。

 

我が家の倉庫と貸している一部屋から、サーフボード(これは外置きにすることに)や幼児用机(物置になっていた)、大量の工作作品を処分して、テキスト置き場を作りました。

背表紙が見えたら、少しは見直すきっかけになることを期待して…。

 

↓これで新小4~5年の夏休みまで。6年終わる頃にはきっと棚上にも並び始める…。

 

新しくサピックスに入室される方には、少し慣れて普通のダンボールひと箱がいっぱいになった頃にテキストの保管場所を作ることをお勧めしたいです。